「リフォーム」or「リノベーション」…いったい何が違うの?

「長く住み続けたい」という強い思いから購入したマイホームは大切なものですよね。しかし、年数が経過すると生活を守るために住まいの修繕をしていく必要が出てきます。そんなときに気になるのが「リフォーム」や「リノベーション」という言葉。

いったい何が違うのでしょうか。

それぞれの特徴についてお話ししたいと思います。

◆壊れや不具合を直す「リフォーム」

長年住んでいるとキッチンや浴室、トイレの設備が壊れることがありますよね。そのまま使うには厳しいケースには、修繕や交換が必要ですが、これをリフォームと言います。また、壁紙が剥がれたり、変色してきたりなど、劣化が進んだものを新しいものに変えるのもリフォームです。

「水回り設備の入れ替え」「室内の壁紙の張り替え」「機能が失われつつある外壁の再塗装や張り替え」などのように、調子が悪くマイナス要素が強くなった部分的な工事に「リフォーム」という言葉を使うのが一般的です。

◆新たに価値をプラスする「リノベーション」

リノベーションでは、単に劣化したものを新しくするだけでなく、「暮らしやすい」「オシャレ感が増す」「快適性を高める」など、質を向上させる意味が強いです。住まいの古い部分を一度リセット、そして新たに部屋を作り直すなど間取り変更を含めた大がかりな工事を「リノベーション」と言います。

独立したキッチンが狭くて暗い…と不満があれば、リビングとの間にある壁を取り払って開放感のあるひとつの部屋へ変えることで生活がしやすくなります。最近では、敢えて中古住宅を購入してからリノベーションして暮らすのも人気です。中古でお得に購入できた分、リノベーションに費用を回すことが可能。自分たちのライフスタイルに合せたオリジナル感の強い住まいへと変えることができるのが魅力点となり人気の選択肢です。

◆自分たちがやろうとしているのはどっち?

「リフォーム」「リノベーション」は、どちらの言葉を使うべきという明確な決まりはありません。リノベーションのような大規模な住宅改修でも施工業者によってはリフォーム工事ということもあります。

ただ、その逆はあまりなく「トイレを交換するだけ」「キッチンを入れ替えるだけ」といった部分的な小さな工事は基本的に「リフォーム」という使い方が適切と言えるでしょう。

リフォームとリノベーションという言葉の使い訳にまよったら、「工事の規模」を考えてみてくださいね。

◆まとめ

「リフォーム」「リノベーション」のどちらも新しいものへの変化であることには変わりありません。その違いについての線引きは曖昧ではありますが、「部分的に壊れたものを直すのか?」「付加価値をつけるのか?」というところで使い分けしている人が多いです。

今、住まいの修繕を考えている人は参考になさってみてくださいね。