懐かしいだけじゃない!現代風の縁側づくりがもたらす魅力とは

「縁側」と聞くと、どこか懐かしいような田舎住宅の風景が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。かつては日本家屋の象徴にもなっていて、縁側は身近なものでしたね。

今では、和風の家自体が少なくなっていて、「縁側」をわざわざ住まいに作ろうという人は少ないのかもしれませんね。それでも、縁側が持つ「和み」を求めて敢えて縁側を住まいに取り入れる考えもあるようです。

縁側の魅力とはどういったことなのでしょうか。

◆そもそも「縁側」って?

縁側に馴染みのない世代の人は、テレビドラマやアニメの日本家屋で「縁側」を知っているのではないでしょうか。

「縁側に座り近所の人とお茶を飲む」「星空を見上げてスイカを食べる」「庭で子供達と花火をしながらビールを飲む」なんていうシチュエーションをテレビでよく見かけますよね。

縁側は、「畳敷きの和室」と「庭」を繋ぐ空間で、板張りになっています。

◆縁側があるとどんなメリットがあるの?

縁側があることで、庭が見えて部屋全体が明るい空間になります。窓を全部開ければ、開放感に包まれた居心地の良さを感じさせてくれるでしょう。たとえ、6畳程度の和室でも外との間に縁側があることで視野が広がり、圧迫感がなく気持ちの良い空間になると思います。

また、視界の広がりとともに、外の風を広い範囲で感じることができます。板の間に座りながら、庭の「緑」を楽しむのに最適な場所となりそうです。庭に好きな花々を植えておけば、四季が変わるごとに景色が違い、風景で季節の移り変わりを感じられるでしょう。

和室と外の間の縁側にも屋根がかかっているので、日除けの役割を果たします。直射日光が部屋に入りにくく、さらには部屋全体に風が舞い込むため、夏には涼しく冷房があまり必要ありません。省エネの効果もあります。

◆縁側にはデメリットがある?注意すべきポイントは?

部屋から眺められる庭が縁側の醍醐味のひとつです。ただ、「植物が多い=虫が発生しやすい」というデメリットがあります。特に、夏季には「蚊」が増えるので開けっ放しで刺されるリスクがあるでしょう。虫よけアイテムを利用するなど、虫対策が必要です。

また、道路側に面している縁側なら、外からの視線対策をしておくのも大事なこと。外と家との間に、ブロック塀や垣根などの外構がなければ、通行人や車からの視線が気になるかもしれません。

◆アレンジ次第では現代の住まいにもマッチする縁側

ひと昔前には、和室とセットになった“和風”の縁側が主流でした。しかし、今では「縁側の良さ」をそのままにし、フローリングのリビングにも合う“現代風縁側”が増えています。「日向ぼっこ」や「ティータイムのひととき」などで活用できるように、ウッドデッキのような縁側にすることもできるでしょう。ペットや子供がいる家庭では、重宝しそうですね。

◆まとめ

言葉の持つイメージから、ちょっと懐かしい感じがする縁側。部屋に居ながらにして、外の開放感を感じられるプラスα的な空間です。

庭づくりにもこだわれば、毎日の生活に「ゆとり」や「和み」を与えてくれる素敵なスペースとなるでしょう。